説明やプレゼンで、ざっくりとした正規分布のグラフの絵が欲しいけど、そんなにとんがらないで!とか、分布の仕方が変わったときの様子まで簡単にできたら、と思ったときに、もう少し簡単に滑らかな曲線のグラフって、エクセルとかでできないのかよって思ったら、案外時間かけずに作れたのでここに残しておきます。
エクセルに、こんな関数がありました。
NORM.DIST(x,平均,標準偏差,FALSE)
これ、指定した平均と標準偏差に対する正規分布関数の値を返してくれるっていう関数です。

説明はいろいろ後回しにして、このグラフを描いたエクセルファイル(←DL)を公開しておきます。
このエクセルの使い方:
公開したエクセルファイルを開くと、4つの色(赤、茶、緑、紺)の表があり、それに対応したグラフが2つだけグラフエリアに描かれています。
基本的に変更するのは、4行目の数字の6個(B4~I4)だけです。
グラフエリアに表示されているのは、「赤」と「紺」だけになっています。(全部で4つの線が表示できます;茶と緑も表示させることは簡単にできます。後述)
例えば、
- 赤の平均(B4セル)を30に変更すれば、グラフが左に動きます。
70にすれば右に動きます。 - 赤の標準偏差(C4セル)を10など小さい数字に変更すれば、とんがります。
逆に15などの大きい数字にすれば、とんがりが下がり、横広になります。
紺は、茶と緑の値を足して2で割っただけのグラフです。
なので、茶と緑の形を考えれば、二極化したような分布図も描けるようにしてあります。

紺で「象を飲み込んだうわばみ」

左向きのうわばみ(ちょっとちがう)
グラフエリアを右クリックして、「データの選択」を選び、表示させるデータのチェックを入れて、「OK」を押せば、表示できます。チェックを外せば、表示されなくなります。
消した時のやり方:
どうやってグラフを描いたか?
描いたグラフの条件:
- 分布の横軸は0~100で、5刻み
- 縦軸の値はエクセルに任せる
- まず、平均を50(0~100の真ん中)にする
- 標準偏差はとりあえず適当(10とか)
で、上の画像で出ている左の2列で、グラフを描かせる。
B7に0、B8に5を入れ、B7とB8を選んでからB27までフィルブランクし(0から100まで5刻みの数値を入れた)、
C7セルに、次のように書き、
=NORM.DIST(B7,$B$4,$C$4,FALSE)
フィルブランクでC27まで埋め、B6~C27までを選択した状態でグラフを描かせた。
グラフは、「散布図(平滑線)」を選択した。
NORM.DIST関数について
書式
NORM.DIST(x,平均,標準偏差,関数形式)
NORM.DIST 関数の書式には、次の引数があります。
- X 必ず指定します。 関数に代入する値を指定します。
- 平均 必ず指定します。 対象となる分布の算術平均 (相加平均) を指定します。
- 標準偏差 必ず指定します。 対象となる分布の標準偏差を指定します。
- 関数形式 必ず指定します。 計算に使用する関数の形式を論理値で指定します。 累積が TRUE の場合は、NORM です。DIST 関数は、累積分布関数を返します。FALSE の場合は、確率密度関数を返します。
細かいことはこちらへ→ NORM.DIST 関数 – Microsoft サポート
参考にしたページ:標準偏差をエクセルの関数で求める方法とグラフの作り方(散布図)|Office Hack (office-hack.com)