日本語にすると、「いわく言いがたいもの」でしょうか。. 感じているのに言葉にできないもの。. でも、わからないわけではなく、わかっているけれど言葉にできない、言葉にしたくなる、そんなものを指します。. ――そういったものを言語化していくのが、美学なんですね。. そう、言葉にしにくいものの代表が、「美」のような「質を捉える感性のはたらき」なんですよ。. ――そういう分野の学問があるんですね。
自治の領域をつくる。それが生きることを楽しくする | 伊藤亜紗 #1
apprivoiser (アプリヴォアゼ、飼い慣らす)といい、フランスの言葉には日本語にない言葉がいろいろありそうだなと思った次第。
言葉にできないのは、語彙力がないからいうのではないわけで、つまり表現力がもともと乏しいとこの言葉をふんだんにつかってしまうことになる。それでは本来の je ne sais quoi に意味につながらない。
引用の伊藤亜紗さんの文章にある美学的要素が多分にありますね。文化の意味合いを含めた環境の違いで生まれる感覚の差や相違点で、例えば理解しがたいということがあったにしても、わかる気がするという了承・受け入れの立場から、その相違点を説明しようとすると、とりあえず「ジュヌセクヮ」となりそうです。